とみつくブログ
日々を楽しく過ごすためのブログ
保育士

これで安心!保育実習で抑えておくべき大切なこと5選

保育実習と聞くと、とっても大変なイメージありませんか?

施設の先生がとっても怖かった。

日誌を書くのに徹夜した。

なんて話も良く聞きます。

しかし、保育士になる時に避けて通れないのが保育実習です。

今回は保育士を目指す皆さんに大きな壁として立ちはだかる「保育実習」について、書いていきます。

この記事を読むとこんなことがわかります。

この記事を読むとこんなことがわかります
  • 保育実習で意識しておくべきこと
  • 保育実習で求められている実習生の動き方
  • 保育実習でやってはいけないこと

保育士を10年以上やっている私が、自分が実習に行った経験と、実習担当者として実習生を受け入れた経験から、ポイントをお伝えします。

それでは早速本題に入っていきましょう。

保育実習とは

保育士の資格を取るために、保育の現場で実際に働きながら学ぶ機会です。

期間は12日間(2021年11月現在)

私が実習に行った10年前は11日間だったので、日数は増えてますね。

実習先は保育系の学校に通っているのであれば、学校指定の施設で行う場合が多いです。

あとは自己開拓。

自らお電話等で保育園や公共機関の窓口で実習の受け入れが可能かお願いします。

これは関係のある場所であれば通ることもありますが、基本的にはお断りされることが多いです。

実習生を受け入れるということは施設側も時間や人手の負担があるため、お願いすれば必ず通るというわけではありません。

ただ、現場で働いている保育士さんも学生時代は「保育実習」を通して学んできたため、次世代を育成してバトンをつなぐという視点で面倒をみてくれるというわけです。

授業とはいえ、保育の現場は子どもの命を預かる責任の伴う場所です。

以下のことを意識しながら、保育実習に臨みましょう。

保育実習で大切なこと

保育実習で大切なことは以下の5つです。

実習の目的をはっきりさせる

保育実習で何が起きるかわからず色んなことが心配になったり、不安に感じる人は「実習の目的」を意識しましょう。

もし、何となく保育士資格が欲しいからカリキュラムの都合で仕方なく受けているのであれば、実習は苦痛以外の何物にもなりません。

現場はガチです。

「何となく~」で実習した学生が保育士を諦めたという話は私が学生の時も、今も変わりません。

大切なのは、そこでしか得られない経験を得ようとすること。

  • 自分が保育の現場で働けるのか体験する。
  • 複数のクラスの子どもかかわって、発達について知る機会にする。
  • 子どもが楽しめる描画や制作物の指導方法を学ぶ。
  • 屋外で遊ぶ時に必要な声掛けや保育士の役割を見て覚える。

以上のような目的をもって実習しましょう。

自分に無いものを探す機会にする

実習先の施設にはお手本となる先生がたくさんいます。

指導担当の先生だけでなく、複数の先生の動きを見ながら、自分に無いものを探してみましょう。

自分にできないことをササっとやっている先生を見つけたら、どうしたらそのようになれるのか聞いてみても良いでしょう。

私も実習中、子どもを注意するタイミングややり方がどうしてもわからず、実習先の先生に「子どもに注意するときにどうしたらいいかわからない」と質問したことがあります。

先生からの回答は「子どもたちと関係ができていれば、優しくダメだと伝えても伝わるよ。分かりやすく手短に伝えることは大切だけど、無理に大きい声や怒った顔をしなくてもいいんだよ」と教えてくださいました。

実習で良い評価をとろうとするあまり、無理に自分を大きく見せる必要はありません。

正直に自分の苦手や足りないところを見つけて、どうしたら良いのかを考えていく機会にしましょう。

準備はしっかり、当日は遅刻・忘れ物に気を付けて

実習前にはオリエンテーションがあります。

施設の見学や実習の流れの確認を行い、当日はスムーズに活動に入るために大切な打ち合わせです。

実習開始の時間、持ち物については実習生側からも確認して、メモしておきましょう。

保育の現場は遅刻・忘れ物をする大人には厳しいです。

最悪実習中止となることもあるので注意しましょう。

せっかく魅力的な能力を持っていても、遅刻や忘れ物で評価が下がってしまい、学ぶ機会が失われるのは本当にもったいないです。

特に実習期間中に遠足や運動会などのイベントがある場合、いつもと実習の時間や持ち物が異なる場合があります。

個別に確認が必要です。

また、自作した絵本やパネルシアターなどを持ち込むのであれば、施設に事前に相談して許可をとりましょう。

実習中はこれを積極的にやろう

全員に挨拶する

簡単なように思えて中々できないのが「挨拶」です。

これは先生や子どもだけでなく、送り迎えに来た保護者や業者さんにも「こんにちは」と挨拶しましょう。

実習生が挨拶することで、子どもに対応中の先生たちも耳だけで「誰かそこにいる」と意識が向きます。

防犯の面から考えても挨拶をしてくれる人がいるだけで安心感がでますので、是非たくさん挨拶しましょう。

子どもと積極的にかかわる

せっかく実習に来たのであれば、自由遊びの時間は子どもと積極的にかかわりましょう。

自分の得意な遊びでもいいですし、子どもがやりたい遊びに付き合うのも良いでしょう。

中には子どもが人見知りして、泣いてしまったり、避けられることもあるかもしれませんが、それも経験です。

泣かれてしまったときは、子どもに怖がらせるつもりがないことを伝え、他の先生に声をかければ大丈夫です。

手が空いた時に「何をすればいいか」を聞きに行く

子どもが昼寝をしているときなど、工作の準備や、掃除などの仕事を振られる時があります。

もし、作業が終わったら「これは終わりました。他にやる作業はありますか?」と自分から質問しましょう。

会議中などで、声がかけづらい時は、メモ紙に手が空いたことを書いて、入口近くの先生にお渡ししてみてください。

間違いを指摘されたらちゃんと謝る

何か間違えたときは、きちんと謝りましょう。

たとえば、子どもの名前の呼び間違いなどはよくあることなのですが、子どもにとってはとてもショックなことです。

きちんと「ごめんね。間違えちゃった」と口に出して、フォローをいれましょう。

先生に対しても、「何が」「どうして」間違っていたのかを聞いて、改善していきましょう。

間違えても大丈夫です。

最初から全部できる人はいませんし、今は失敗しに来ているくらいの気持ちで臨みましょう。

これはやらなくていい、求められていないこと

保護者へのアドバイス

施設を利用している保護者にとっては実習生も他の先生と同じようにとらえられます。

時に子どもの発達についての相談を受けることもあるでしょう。

そういう時は、自分が実習生であることを伝えて、他の先生に引き継ぐのが良いです。

例えば自分の子が他の子と比べて発達が遅いという悩みを抱えている保護者から、「うちの子障害があるんじゃないですか?」という質問が出てくることだってあります。

保育士は医療関係者ではありませんので、子どもの体調や病気について診断はしませんし、できません。

自分が知っていることでも、保護者によっては伝え方次第でショックをうけてしまう場合もあります。

関係のできている先生や、施設長・園長などへの面談をしてもらうのが良い手段です。

くれぐれも自分で解決しようとしないようにしましょう。

何でもかんでも質問する

保育の現場は常に目まぐるしく動いています。

そんな中で実習生として来ているわけですから、質問をするタイミングはほぼ無いと思ってください。

とはいえ実習中は「これでいいのかな?」と思うことが多くあるはずです。

しかし、その度に先生に声をかけて質問していては、先生も活動に集中できず、子どものことに注力できません。

質問はまとめて、時間がとれそうなときに「今お時間良いですか?」と許可をとってから、長くても5分くらいですませましょう。

もっと掘り下げて質問したい場合は、「実習日誌」に書きましょう。

睡眠時間を削って日誌を書く

多くの実習生の悩みの種が、「実習日誌」です。

結論から言うと、実習日誌は全力を出すべきところではありません。

とりあえずページが文字で埋まっていれば、やる気を感じて良い評価がつくと思っているのであればそれは誤りです。

実習担当の先生も皆さんが書いた日誌を時間をとって読まなければいけません。

そんな中、内容が薄い長い文章を読まされるのはお互いに負担になります。

毎日の振り返りの内容は端的でかまわないので、要点を絞って書きましょう。

そして、睡眠時間を削って書くのではなく、翌日に備えて6~8時間寝られるように仕上げましょう。

まとめ

保育実習では、自分と施設との相性も大切です。

「ここで働いてみたいな」と思える施設での実習はとても充実します。

評価が良ければ、施設側から実習後にボランティアやアルバイトに誘われることもあります。

そして、実習中の経験は保育士として何よりの財産となります。

皆さんの積極的な取り組みで良い実習となるとなるよう願っています。

(つくも)