つくもです。
今回は10代の頃からマンガ好きな私が、10年以上単行本を買い続けているおすすめのマンガを紹介します。
「きのう何食べた?」です。
2021年に映画化するなど、メディアで目にすることが増えたこの作品。
料理×ゲイという特殊な組み合わせなのですが、内容のバランスが絶妙です。
美味しそうな料理だけでなく、登場人物の心理描写や、大人の恋愛あるあるの表現がとても良いです。
・大人の日常マンガが読みたい人
・バトルしない料理マンガを読みたい人
・美味しい料理が好きで、再現レシピを作ってみたい人
概要
作者
繊細なストーリー構成で、ヒット作をいくつも生み出している漫画家さんです。
「きのう何食べた?」以外にも
大奥や西洋骨董洋菓子店などが有名です。
メディアミックスこそしていませんが、愛が無くても食っていけますは美味しいお店を紹介するグルメ本です。
実際にお店にも食べに行ったら大満足でした。とても良かったです。
雑誌名・連載期間
あらすじ
弁護士と美容師の男性カップルの日常を描いた作品です。
二人は都内のマンションで二人暮らしをしています。
ストーリーは一話完結のものがほとんど。
前半は「ドラマパート」仕事や友人づきあいの中で、登場人物同士の価値観や世間体など様々なテーマでドラマが繰り広げられます。
後半に「料理パート」があり、食事をしながら登場人物が「あー美味しい」といって終わるのでほっこりした気持ちになります。
きのう何食べた?の登場人物
シロさん
本名「筧 史郎」
敏腕弁護士で、イケメンのゲイ(ゲイっぽくない)。
仕事は定時に終えて、夕食を作るのを日課にしている。
ゲイであることを他者に知られれたくないと思っており、職場を含めてほとんどの人に同性愛者であることを隠している。
ケンジ
本名「矢吹 賢二」
美容師。優しそうな眼鏡をかけたゲイ。
カリスマではないが、店舗で対応に困るような客(クレーマー気質)にも対応できる高いコミュニケーションスキルがある。
大体どんな登場人物とも打ち解けてすぐ仲良くなる。そして惚気話をしてしまい、シロさんとケンカに発展することも少なくない。
佳代子さん
2話から登場
シロさんとスーパーで特売になった野菜や果物を分け合う主婦仲間(?)
作中で一番料理のレパートリーが幅広く、シロさんも真似して料理をすることが多い。
富永さん
佳代子さんの旦那さん。2話から登場
パリピ(人を家に呼んでワイワイするのが好きな気質)
思ったことは口に出てしまうタイプ。
悪気があるわけではないので、なんだかんだ人脈が広がっていく。
小日向さん
33話から登場
富永さんのテニス仲間。ゲイ。
「ゲイ同士だから仲良くなれると思って!」との富永さんの余計なお節介によりシロさんと知り合いになる。
仕事はタレント・俳優のプロデューサー。
料理は高級食材を使った高クオリティのものをジルベールに振る舞うもののなぜか不評。
ジルベール(ワタルくん)
36話から登場
小日向さんの同居人。ゲイ。
ひげを剃らなかったり、身だしなみにはあまり気を使わない。
自由人で、いつも小日向さんを振り回している。
何だかんだシロさんの料理が大好き。
大先生
1話から登場
シロさんの上司。小柄で優しい女性弁護士。
若い時に夫と他界し、一人で子育てと弁護士事務所の切り盛りをしてきた。
551の肉まんが好物。
オサム先生
1話から登場
シロさんの同僚。恰幅の良い男性弁護士。
結婚して子どももいるが、仕事ばかりで家事・育児は妻に任せきりの様子。
タイトルの「きのう何食べた?」を最初のページで発言したのはこの人。
志乃さん
1話から登場
シロさんの同僚。事務所の雑務を一手に引き受ける女性事務員。
見た目と仕事のテキパキ具合がベテランクラスな20代。
実家は洋食屋で食べるのが大好き。
フォームの店長
3話から登場
ケンジの上司。美容院「フォーム」の店長。
浮気性で妻子持ちにもかかわらずお店のお客さんと関係をもつ。
そのためクズエピソードが多いが、何だかんだでケンジに気づきを与えてくれる。
タブチくん
18話から登場
ケンジの同僚。スタイリスト。
イケメンだが、ゴシップ好きで人の色恋沙汰には積極的に耳をたてる。
思ったことをズバズバ言ってしまうが、お客さんにはウケが良い。
家事はしない!と口にしているが、味覚センスが良く応用力もあるため、料理は苦手じゃない模様。
メディアミックス
ドラマ
2019年4月6日から6月29日までドラマで放送されました。
映画
劇場版「きのう何食べた?」 2021年11月3日に公開されました。
オススメポイント
恋人・親族・友人など身の回りの人との付き合い方がリアル
主要な登場人物が「ゲイ」というパーソナリティを持ちつつも、身近な人との付き合い方に悩んだり打ち解けていく様子が魅力的です。
大人の日常といった感じで、シロさんとケンジ二人のやりとりを中心に、職場の人や友人・知人、実家との多様な人間関係について描かれています。
パートナーとして
友人として
息子として
各々の立場からアドバイスをしたり、主人公たちが気付きを得ながら生活している様子は、時に自分自身の生活と重なります。
ゲイについての課題やカップルの悩みの表現
同性カップルが主役ということもあり、昨今ではLGBTというワードで認知されている「性的マイノリティ」についての描写が出てきます。
親をはじめとした周囲の人間との距離感や、ゲイならではの悩みについても知ることができます。
ゲイばかりかというとそんなこともなく、作中には男女のカップルも数多く登場し、カップルそれぞれが課題を抱えているという点で一緒なのかなと感じます。
料理がどれも美味しそう
家庭料理を中心に、晴れの日の豪華な料理、持ち歩きのお弁当などバリエーションが幅広いです。
そのため私は20代のころから本作をレシピ本としても活用しておりました。
ただ、全部の調理工程が細かく描写されているわけではなく、場合によって調味料の量も何となくの量です。
話題に上がるたびに料理初心者向けでは無いよなーと思っていたら、出ました。
レシピ本!
おわりに
ここまで読んでいただきありがとうございました。
最近は電子書籍にシフトした私ですが、このマンガは紙媒体で集め始めたのもあって、新刊がでると本屋さんに行くのが楽しみになる作品です。
是非購入して読んでみていただきたいのと、調理環境が整っていれば料理も作ってみてください。
それでは。